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「人体」のイメージを覆すNHK特番

NHK特番の「人体」の第3回を見ました。このシリーズの最初では、「脳」が中枢として司令を下しているのではなく、臓器同士が「ネットワーク」として成り立っているという話から始まります。

様々な分野で「中央集権」から「分散」という流れがきている、と思っている中で、「人体」の捉え方自体もアップデートされるというのは非常に面白いところです。
(番組としてのポジショントークみたいなところは含まれているかもしれない、と思いつつ、iPS細胞で著名な山中教授が「医学としてもこれは最前線の話です」と仰っていたのが印象的でした)

骨も3〜5年で全て入れ替わる

今回の骨に関することで非常に印象的だったのが、骨は3〜5年で全て入れ替わるようにできている、ということ。そうすることで、経年的なダメージによって疲労骨折を起こすことを防いでいるらしい。

しかも、そのための仕組みがまた面白い。

骨を「壊す」細胞と、骨を「作る」細胞が、それぞれ存在していて、その両者の絶妙なバランスによって「ちょうどよい新陳代謝」が実現しているらしい。
逆に、そのバランスが崩れてしまうと、骨が「作られすぎる」「壊されすぎる」という異常状態に陥ることもあるという(番組でそれぞれの病気の実例も紹介されています)

ディープラーニングにもある「作る」と「見極める」のイタチごっこ

また別のNHK特番のwebサイトで見た、GAN(敵対的生成ネットワーク)というディープラーニングの手法が、構造としてはこれと全く同じです。

https://www.nhk.or.jp/aibeginner/index.html

新しい画像を「生成する」ネットワークと、その真贋を「見極める」ネットワークをそれぞれ用意し、それが相乗的に学習していく、というネットワークだそうです。
(「偽札作り」と「偽造防止技術」、みたいな例えもよく使われるらしい)

「分散化」の流れの加速

冒頭にも書いた通り、様々な形で「分散化」するという流れが加速してきているように感じます。

暗号通貨、ひいては「経済」というもの自体の分散化も1つの最たる例ですし(このあたりは「お金2.0」が非常に興味深いので別の形でまとめたい)、「人体」という世界の捉え方自体が、「頭」と「身体」という二元論から、「臓器同士の動的なネットワーク」と変わっていくこともまた、大きなパラダイムの変わり目を象徴している気がします。