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「2の累乗」ごとの組織マネジメントの壁

takramさんのpodcastで、takram代表の田川さん、ほぼ日のCFO篠田さんなどのお話を聞いていたら「組織のフェーズは2の累乗で変わる」という面白い話がありました。

  • 1人(=2の0乗)。自分だけ。
  • 2人(=2の1乗)。初めて一人雇う。
  • 4人(=2の2乗)。1つのテーブルで食事ができる。
  • 8人(=2の3乗)。食事のテーブルは2つになり、話題も2つになる。デザイナーやトップの才能を活かす場合はこれが多い。
  • 16人(=2の4乗)。トップだけでは見きれず、ミドルマネジメントのような役割が必要に。
  • 32人(=2の5乗)。ミドル層がいつつ、1人のリーダーが一応は全体を見れる範囲。学校の1クラスもこれぐらい。
  • 64人(=2の6乗)。仕組みが無いと次に行けない。

内容としては、「30人の壁」「100人の壁」と呼ばれるようなことに近いのですが、「2の累乗」という1つのくくりで表現されるのは印象的でした。
改めて、この「わかりやすさ」、言い換えれば「記憶への残りやすさ」は非常に重要だなと思います。

人の脳は徹底して省力化に向かう

人の脳のメカニズムは「いかにして省力化するか」を重視するように作られています。五感で知覚している情報のうち、認識される情報はごくわずかしかありません。

分かりやすい例で言えば、椅子に座っている人に「椅子に座っている”圧”をお尻に感じますか?」と聞くと、その瞬間に初めてお尻の圧を認識します。そうやって注意を向ける必要がない情報は垂れ流すことで、重要なことだけに限られた脳のリソースを集中します。
そのほうが生存戦略として適切だった、というのはよくわかります。

「分かりやすさ」の破壊力

先ほどの組織マネジメントの話も、「30人の壁」「100人の壁」というラベリングだと、「30」「100」というそれぞれの数字を記憶しないといけません。
ここに、「2の乗数」たいうラベルを貼ることで、1, 2, 4, 8, 16, 32, 64 という7つの数字をひとまとめにして記憶することができます。

もちろん、まとめることで情報量は減るので、何が何でもシンプルにすればいい、というわけでもないです。
ただ、私たちの脳の仕組みが「スッキリと説明できている法則」に惹かれるようにできている以上、多くの人にメッセージを届けていくためには、多少は雑になることに目をつぶってでも「分かりやすい」「記憶しやすい」ことにこだわる意義は十分にありそうです。